24 12月 ARESiG Top Secret
Geometryについては、ライダー各々の経験や求めるものによりライダー自身の希望で決めることが可能であるが、使用するチュービングについてはチュービングメーカーなど表面的な選択を求める人もいるが、そのチュービングの設計までを行うことは難しい。ましてや、量産するフレーム用のチュービングを発注するならば、知識があれば可能かも知れないが、唯一の1本の為に整形されたチュービングを用意するとなると、かなりの費用負担を覚悟するか、やはり現実的に不可能であると思える。
例えば、内野洋平の為に生産したGOOD SPEEDのトップチューブには0.1mm単位でチュービングの厚さを5段階に形成し強度と軽さを追求し生産した。チュービングの外側からは確認できないが、内側はバテッド(段付き)加工が施されている。これは、パイプの中央部は薄くし溶接に近い部分や加圧がかかりストレスのかかる部分は厚を増やすことで強度を保持している。
私はバスフィッシングが好きで12歳の頃から楽しんでいます。初めて購入したロッド(釣竿)は何度もボウズをくらい初めて38センチのバスを釣った時に折れてしまいました。これは、きっと私の取り扱いが悪くブランクスに傷が入ってしまっていたのか、初めてのバスに興奮し我を失い強引なやりとりを行ったためか・・・。もう40年近くも前の話ですが、とても懐かしい思い出です。それから現在まで多くのロッドを使用していますが、ロッド選びには、自分が憧れるバスプロが設計やテストしたなど、その時のトレンドで選んでいて、どのロッドもお気にいりで多くは未だに愛用している。近年ではNFCというメーカーを知り、数十種類の中からブランクスを選び、グリップやスレッドカラー、長さを指定してカスタムオーダーを行うことができる。このグリップやスレッドなどを選ぶことは、自転車でいうハンドルバーを自分の好みのものに交換したり、ステムの長さを変えたりするようなことと似ていて、ブランクスは言わばフレーム。ただし、ブランクスのテーパーを自分の好みにしてもらうことはできないし、そもそもテーパーをどうすれば好みのものができるのかという0.1mm以下のノウハウは持っていない。ブランクスメーカーは経験と知識の中でカーボンブランクスを設計していて商品化するまでに多くのテストを行い最高の1本を市場に送り出している。これこそが、メーカーのトップシークレットである。
ARESiGのカスタムフレームはこのチュービング設計までもを可能にしているのだ。トップチューブの長さが470mmでも、525mmであっても1本づつのパイプを設計、形成しバテッド加工をする。実際にこの企画を検討している時に単にプレーンのチュービングを溶接しライダーの求めるジオメトリーでフレームを製作したとしても私には何の魅力も感じないし、多くのシグネーチャーフレーム同様に唯一無二のフレームを製作しなければ、カスタムという意味がない。自分自身、ぶっ飛んだ企画だとも思うが、市場は他と比べ小さくとも、多くの日本人が世界チャンピオンに輝き、何よりもスタイリッシュでかっこいいライダーに供給する武器は小さな小さなディテールにこだわり誰もがやっていないことでサポートしたい。それが、私の唯一の選択肢であり、またこだわりでもある。図面を確認してもらってから納品できるまでの間に約90日が必要ですが、チュービングの設計、形成をするだけで約45日を要する。この形成はトップチューブだけではなく、フレームを構成するすべてのチュービングも同様だ。バテッドを組み溶接されたフレームは最新の熱処理が行われることも付け加える。もちろん、このカスタムはフレームに限らず、ハンドルバーもフロントフォークも制作可能である。さらに、BMXに限らずクロモリであれば、どのカテゴリーであったとしてもカスタムでオンリーワンを制作することが可能なのだ。
“Do not seek, Make it your own. ”
ARESiG
Regarding Geometry, it is possible to decide by the rider’s own wishes depending on the experience of each rider and what you want,but until the design of the tubing It is difficult to do.if you order tubing for mass production frames, it may be possible if you have knowledge, but if you prepare tubing that is shaped for the only one, you will be prepared for a considerable cost burden or realistically It seems impossible.
For example, in the top tube of GOOD SPEED produced for Yohei Uchino, the thickness of the tubing was formed in 5 steps in increments of 0.1 mm, pursuing strength and lightness and producing it. Although it can not be confirmed from the outside of the tubing, the inside is subjected to butted (stepped) processing. This is because the central portion of the tube is made thin and the portion close to the welding and the portion subjected to stress applying stress are retained by increasing the thickness.
ARESiG’s custom frame allows even this tubing design. If the length of the top tube is 470 mm or 525 mm, one by one tube is designed, formed butted. Even if you are actually considering this project and just welding the tubing of plain and making the frame with the geometry that the rider is asking for, I do not feel any attraction and like many signature frames, I could not feel the meaning of custom unless I made it. Although it is clearly stated that it is necessary for about 90 days to be between the time the drawing is confirmed and the time it can be delivered, it takes about 45 days just to design and form the tubing. This is not only for the top tube, but for all the tubing that makes up the frame. It also adds that the latest heat treatment is carried out for the frames assembled butted welded. Of course, this custom is not only to frames, and both handlebars and front forks can be produced. Furthermore, as long as it is not only to BMX, it is possible to produce only custom in whichever categories bike.
– Katsu Sera
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