ARESBIKES.COM | ARESiG KENTO FORK
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ARESiG KENTO FORK

ARESiG KENTO FORK

KENTO FORK #1

2016/12/31

 

オーダーを頂いたユーザーに了解を得たので、ARESiG Projectの進行を案内できればと思い、MACに向かっています。

たくさんのチュービングの中から、オーダーに適した鋼材を選び様々な加工を行っていきます。この鋼材から、フレーム、ハンドルバーやフロントフォークを制作しますが、今回の制作はKENTO FORKです。LINEでオーダーをいただく経緯などをお聞きし、優しいお父様から息子さんへのプレゼント。その内容は、工場の関係者にも伝え真心をこめて制作します。

それでは、先ずテーパー加工がされたフォーク用のチューブです。テーパーの加工とサイズカットはすでに行われています。

このチューブを丁寧にポリッシュします。この作業は2回行い仕上げます。上の写真と比べてみるとポリッシュされたことが良くわかります。

向かって、右がポリッシュ1回目で左が仕上げのポリッシュを行ったチューブです。これから次の作業に入りますが届いた写真は今日はこれだけでした。このフォークの生産作業は引き続き連載しますので写真が届きましたら案内いたします。

2016.12.31 大晦日

良い、お年をお迎えください。

 

KENTO FORK #2

2017/1/3

 

KENTO FORKの続きです。

After polished Tubing
Photo copyright Kevin Wang

前回はテーパー加工されたチューブをポリッシュしたまでの写真を受け取りました。今回は、チューブにARESBIKES独自のシェープ加工を施します。この加工は、ライダーからの要望がとても多かったのですが、以前はフレームやフォークごとにモールドが必要でかなりのコストアップになるので、ライダーの要望を完璧に形にするのは難しかったのですが、ARESBIKESのモールドでKENTO FORKに使用することが、今回できたのでアップチャージは無しで加工ができました。
オーダーはオフセットを短くしたストリート用のフロントフォークですが、フラットも練習するということで、打ち合わせの結果バリアルがしやすいように、フォーク側面に大きな潰し加工をする事にしました。

こうして人の手で、ひとつひとつ制作されるモノを紹介できることに喜びを感じます。

加工されたフォークレッグです。サイドをカットして溶接しているフォークもあり、使用していると割れてきたりと強度面で問題があるものありますが、ARESBIKESのフォークは設計に基づきモールドを作って加工を行っています。

写真は、ドロップエンド側をカットしたフォークレッグです。これから、フォークの肩を曲げ、ドロップエンドはレーザーカッターで一点ものを制作、ステアリングチューブも長さを指定してありますので、部材が揃えば溶接へと進みます。

日本はお正月休みですが、工場は稼働中。次回は、旧正月休みに入る前に案内できればと考えています。

2017.1.3

 

KENTO FORK #3

2017/1/10

 

第3回目のKENTO FORK

After polished Tubing

今回はスマホで撮影したばかりの写真が4点届きました。塗装前の部材をあまり見る機会はないと思いますが、ARESBIKESのフォークやフレームは下処理にも手抜きはありません。下記は、仕上げをする前の個別の写真です。最下部の仕上げをしたものと比べると全く違うものに見えますね。これから、溶接し塗装へと進みますのでお楽しみに!

ドロップエンドは1点づつレーザーでカットしたもので他に同じものは一つとしてありません。

 

究極のフロントフォークも完成が近いです。Kento君、楽しみにしていてくださいね!

 

KENTO FORK #4

2017/1/21

 

第4回目のKENTO FORK

今回は、工場の社長自らスマホで写真を撮影して送ってくれたので縦長画像を加工しました。
写真を見ながら、笑みがこぼれるほど美しい。

こういうと何だが、たった1本の生産にこれだけのパッションを感じることができるであろうか!

写真の一部を、Kento君のお父さんに、昨夜送ったところ、Kento君は最近フラットの練習を多くするようになったと動画を送ってきてくれました。映像を見て、私の息子の5歳の頃を思い出し、息子のために1本だけクロモリでフレームを製作してもらいましたが、これだけクオリティの高いものを生産することはできませんでした。もしも、当時に同様のことができていたなら19歳になった彼の今は少し変化していたのかも知れません。
それでも、15年ほど前の気持ちと今も変わることはないし、その頃があったからこそ、Kento君のカスタムフォークが作れることを幸せに感じます。

 

ステアリングチューブに刻まれた、KENTOの文字は、作り手の気持ちそのものです。

1つのプロダクトが、期待と夢を創造します。

旧正月が明ければ、ペイントされ間も無く、Kento君のもとへ届けることができそうです。

 

KENTO FORK #5

2017/2/7

 

旧正月が終わり仕事をスタートした工場より昨夜、第5回目となるKENTO FORKの写真が届きました。

今回は溶接編です。

治具にセッティングされたステアリングチューブとフォークレッグが丁寧に溶接されています。

彼自ら、この製作を,
人生の一部
と、言うように
魂のこめられた1本です。

ステアリングチューブの上部には少し長めに設定した、ステアリングチューブをカットする際の目印になるように、4本の目盛りをいれてもらいました。今ままで、ライダーが必要とするアイテムを形にすることに注力してきました。そのライダーとは、もちろんチームのライダーを指し、自分の真ん中にあるものは今も変わりはありません。自転車を作り、販売することは勿論ビジネスですが、私が取り扱う商品の中でARESBIKESはやはり別格の思い入れがあります。Kento君がこのフォークを手にし、喜んでくれる顔を想像することは、ARESBIKESを陽介と始めた時の気持ちと変わりはありません。月日が経ち、ライダーも変化しています。しかし、プロと言われるライダーに留まらず、アマチュア、ビギナーもエキスパートのライダーへも、あの時と同じ気持ちで変わらず良いアイテムを供給し続けます。

Photo: Kevin Wang / Text: Katsu Sera

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